東西の推しに会いに行くので

 はとさん(@810ibara )主催のぽっぽアドベント2025、12月5日の担当コットンです。今年のテーマは「ゆきてかえりし物語」。書き進めていたのですが、数日前に事変が起こってしまったので5日夜22時時点でまだ書き直しています。間に合わない。いきなりごめんなさい。

 この話は、コットンが大好き俳優に会いに行くための旅程の計画をするだけの話ですので、ピンと来ない方は明日にご期待ください!

 

これはニュージーランドのトンガリロ。リアル滅びの山周辺

 

西の推しが舞台をやる

 事の起こりは2025年4月10日、日本時間16時30分
 ロンドンのWyndham's Theatreで、私が大好きな俳優ブライアン・クランストンが主演、イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出で『みんな我が子』を上演するとの一報が飛んできた。私の友人は鍛えられているので方々から「コットンさん!!」と連絡が来た。本当にありがとうございます。だがしかし

On sale today ってなんだよ!!!

 あと3時間半後、日本時間20時からチケット発売開始。さすがの私もあと3時間でロンドンに行くか?いつ行くか?何日行くか?今、決めないとならないのですか?とキョドっていたので、上司から「もう帰ったら?」と正しいアドバイスを受けたものの、今年度の私は残業しすぎで懲罰くらいそうな激務なのでちゃんと会社で待機。

 本当は渡航費の安い11月や2月に行きたい。それで2回行きたい。年末年始どまんなかなんて、海外にほとんど行ったことない(高いから)。でも激務なりのスケジュールの波があり、まっとうな大人である私は年末年始の渡航を選択。舞台のチケットは無事買えた。

 最後に彼に会えたのはコロナ禍前、2019年2月28日のニューヨーク。果たして彼は私のことを覚えていてくれるだろうか。と当時の写真を見たところ「ん……?私、や、痩せている…?」と違和感。……この6年の間に病気したりいろいろあって、かなり…体型がががががががががg

 というわけで6年前の体型に戻すべく、ジム通いスタート!!!私は10代から30〜70kg台を行ったり来たりしているダイエット下手なのですが(若気の至りでした…)、今回こそ人生で最後にしようとトレーナーとジムに課金することに。おかげさまで12月5日現在で体重は-12kg。体脂肪率は-10%。推しへの一念脂肪を燃やす。がんばった私。でも人生最後は無理かも。ちょっとしんどい。

 これで彼が私のことを覚えていなかったら、それは彼のせいだからしかたがないよ。またいちから「貴方が好きです!」って言いつづけるよ。6年も会えないなんて、思ってなかったんだ。6年ぶりに世界の裏側まで行くよ。翼生やして瞳ふるえるよ。

 

航空券をとるぞ

 東京からロンドンに向かう航空券を予約すべく探す。今回は年末年始、もう、探しても探しても「た、高い……」と床で丸くなりたい気持ちになった。
 日本国民の大多数がまっとうな大人なので、ちゃんと12月26日に仕事を納めてから26日の夜や27日に旅に出る。そのため27日の航空券は目玉が飛び出るほど高額。私にはとても難しかったので、激務すぎるのに25日から飛ぶことにした。ちょっと安い。
 そして直行便はとてもじゃないけど無理だった。ではどこで乗り継ぐか?「行きたい」と「安い」のバランスをとって探した結果、今回の経由地はトルコはイスタンブールになった。ターキッシュエアラインズで、驚くほどお手頃価格のチケットが見つかり、機嫌はかなり上々だった。しかし、なぜ私はそこでなぜ購入しなかったのか。
 もう少しだけ探す気で、2~3日寝かせていた時に目に飛び込んできた広告バナーの「ターキッシュエアラインズ、大セール開催」の文字。

 やばい!!!!!!!!!!

あわててターキッシュエアラインズのHPに行くも、そこはもうセール後の焼け野原。私の乗りたかった便の値段は18万円から35万円に変わっており、リアルで悲鳴が口から出た。
 頭を抱えたが、もう口がイスタンブールになっていた私は何とかイスタンブールに行く方法を探した。そこで見つけたのが、東京~ソウル~イスタンブールのチケット。激務だって言ってるのに、なんでソウルに行かないとならないんだ?でも仕方ない。楽しもう。というわけで、
東京~ソウル~イスタンブール
(2泊)
イスタンブール~ロンドン
というチケットを今度こそ予約した。現地集合だが旅の道連れも見つかり、高い高いと言いながらいい感じの宿もおさえて、あとは旅の細かい計画(※具体的にはイスタンブールのガイドブックを買うなど)を立てて出発するだけとなった。

 

東の推しが舞台をやる

 泣きながら激務しんどいぜ~もうダメだ~と言っていた10月のある日、中国のSNS、Weiboでとある劇団がポストした映像に、私の大好き俳優である汪卓成が先頭切って登場していた。汪卓成は舞台がやりたくてしょうがないのに商業演劇に出たことのない俳優なので、この劇団に最近関わっているということすら初報道である。
 ところで彼はいつも、イケメンと美女が過酷な運命を乗り越えて愛を成就させる、割とどうでもいいラブロマンスドラマ(失礼)に出演している。だいたい日本上陸するとロゴがピンクに加工されてしまうドラマ。彼の役は8割がた、美女に横恋慕しイケメンと奪い合うか、報われない愛を抱えて美女をかばうなどして死んだり身を引いたりする当て馬の役ばかり。本当にそうなのである。そんな彼に、私はもっと合う役があるはずだ!!と常日頃から考えているのだが、なかなかその機会は回ってこない。

 しかも彼は以前、中国の国民的歌手がプロデュースするミュージカル『モンテ・クリスト伯』に出演が決まったと写真付きで公式から発表されて上演開始したにもかかわらず、本当にどこからも何も発表されないまま、彼が出演しないうちにいつの間にかモンテ・クリスト伯の上演が終わっていたという過去がある。それが中国だ。今回もどうなるかわからない。ファンは警戒した。たとえ彼が練習風景で楽譜を持っている写真をSNSにアップしても、まだ信用できない。

 そしてついに11月24日、キャストと日程が発表になった!これは本物だ!!
 ミュージカル『四十天』12月25日・26日ソワレのみ、北京にて。全国ツアー予定。(他の土地と日程は未発表)汪卓成は主人公!!でも、なんとクワトロキャスト!!!なんで?2回しか公演ないのに?

 公演2回ということは、汪卓成は今回は登場しないのもありえる?というか?26日未明に私は東京からソウルに行くんだけど?!!!!
 …とすべてが分からないまま、公式からの発表は途絶えた。途絶えるなー!!!

 

出演スケジュールもそもそも出るのかも不明

 なまま月日は流れたが、11月30日、ついにミュージカル『四十天』が動いた。「チケットは明日午前11時から発売です」またぁ!!!明日とか!!!On sale todayよりはマシだけど……2回しかない公演でクワトロキャストの私の推しの汪卓成はどこで出演するかの発表がないんですよ!!!

 ちなみに日本だと「ローソンチケット」とか「チケットぴあ」や「ホリプロステージ」など様々なプレイガイドがあって、事前に購入ページができたりするものだが四十天ときたら、「明日発売」と言っているのにどこで発売かもわからないのである。中国のファンたちも「大麦?」※「どこ?」とキョロキョロしている。(※大麦は大手プレイガイド)

 

チケット発売当日

 行けるか行けないかもわからないのに、チケット発売当日の朝を迎えてしまった。それどころか、推しが出るか出ないかもわからないのである。ただ売り切れる公演ではないので、空席を作ってしまってもお布施だと思いスマホを持って待機していた。どこに??だって発売ページが誰もわからないのである。

 ミュージカルの制作発表に出向いたファンが、制作発表の会場で表示されていた画像を送ってくれた。そこには汪卓成は25日に出演と書いてある!!!!ここでチケット発売17分前。

 12時00分(※日本時間)に表示が変わった瞬間、一縷の望みをかけて大麦にアクセスし「四十天」と検索したところ、発売ページが出てきた。キター!!!

 …というわけで、チケットは無事買えた。

 

26日午前2時までに東京に戻れるか?

 チケットはとった。…が、北京で19時半からのミュージカルを見て、羽田発ソウル行午前2時に乗れるのか??無理に決まってる。ワンチャン探したけど無理。自衛隊でも無理で、米軍のヘリ借りないと行けないし多分撃墜されてしまう。ここであきらめるつもりだった。でも…

 私は毎年、汪卓成の誕生日に手紙を送っている。しかも今年の誕生日は彼に直接手紙を手渡しする機会に恵まれて、彼が私の手紙を自分のかばんにしまうところを見た。彼はそれを一日中持ち歩いていた。
 ロックオペラモーツァルトを歌い、レミゼやハミルトンを見て喜び、ウィキッドのふたりに会うためにユニバで行列する彼への手紙に、私は毎年同じ文面で「私はあなたが舞台に上がるなら、飛行機の飛んでいる場所なら世界中どこにでも行くよ。ブロードウェイでも、ウエストエンドでも行くよ!」と書き続けてきた。私は自問自答する。あれは嘘だったの?

 彼の人生最初の初舞台は本当に1回きり。ここで行かなかったら、毎年書いてたあの手紙が嘘になってしまう……。

 …
 …
 お金はまた稼げばいいよ!!


私は航空券を探す旅に出た。

 

航空券を探すぞ

 ケガの功名で、イスタンブールに寄る、かつお金がなく航空会社がバラバラだったおかげで「東京~ソウル~イスタンブール」だけをキャンセルすることができた。ただし2割しか返金されないのである。2割!!!

 探した結果、元々の予定より24時間早く東京を出て北京に行き(激務だって言ってんのに!)、19時半からお芝居を見て即空港に取って返し、午前1時半に北京を経ってイスタンブールへ向かうという、神チケットが見つかった。しかも元々イスタンブールに着くはずの時間とほぼ同じ。これなら旅程に影響は少ない。助かった!

 …と思ったら中国のファンがざわめいている。えっ…ステージドア…???

 

ステージドア

 ブロードウェイやウエストエンドでは当たり前にあるが、日本にはないもの、それは出待ち。ステージドア=通用口の前で俳優が出てくるのを終演後のファンが待ち構えており、俳優はサインや写真などファンサービスをして帰っていくという一連のことをステージドアと呼ぶ。
 日本では出待ち行為は大変失礼で治安を乱す悪いものとされていることが一般的だから、同じ東アジアの中国でも当然ないつもりでいた。だがファンたちが「汪卓成はステージドアやるかも」と言い出している。うそぉ。と思って識者に聞いたり画像を探してみると、確かにステージドアの様子がSNSに投稿されている。つまり「やるかもしれない」……… 

 はい詰んだ!!!

公演見て、ステージドア待ちして、首尾よくタクシーつかまえて空港までぶっ飛ばしても国際線出発3時間前である午後11時に空港に到着できるかわからない。ダメではないが、かなり危険な橋を渡る行為でステージドアでも気が気じゃないだろう。ダメだこりゃ。

 

減便対策

 ところで、現在は政治的な理由で中国系大手航空会社がかなりの減便をしている。SNSでは欠航からの振替便が2日後だった、なんて声も見た。だが私は絶対に遅れるわけにはいかない。必ず無事北京に入り、お芝居を見なければならない。汪卓成に嘘をつかないために。

 安全策を取るしかない。

 というわけで、日本から北京に行くのはやめた(!)
 結論としてはこういう旅程になった。
・東京~ソウル~北京
 (お芝居を見る)
・北京~ドーハ~イスタンブール
 (観光する)
イスタンブール~ロンドン
 (お芝居を見る)
・ロンドン~上海~東京

 だからなんで激務で泣いてるのに6か国も上陸しないとダメなの?お金がないからです!!また乗り継ぎ一か所増えた。ANAとかJALで東京からピュンと飛ぶことはできなかった。何しに行くんだっけ?推しのお芝居を見るためよ!!すごいじゃん、黄金の国ジパングから朝鮮半島に入って北京に行き、中東通ってヨーロッパとの境を渡り、ロンドンの島にたどり着くなんて、完全にシルクロードキリスト教伝来。ここまでが12月3日の話。

というわけでまだ行ってないしかえってもいません

 ゆきてかえりし物語なのにごめんなさい。
 6年ぶりに私が最愛の俳優に再会して「ハイ、コットン」とあわよくば呼んでもらえるかどうか、そしてこの5年間愛してきた俳優の人生初舞台を無事見られるかどうか、まだわからなくて緊張するけど、ここまで読んでくれた貴方様なら私のためにちょっと祈ってくださると思っています。




 きっとハッピーエンドにします。






 

 

最後に紹介

ブライアン・クランストンといえばブレイキング・バッド。世界中のクリエイターやアーティストたちが最高のドラマと書かずにおれない、21世紀の暫定最高傑作です。まだ見てない人は見てみてね。


映画だったら私が好きなのはアルゴです。主人公の上司のキャラが一番好きだったんですが、数年後、上司をブレイキングバッドの主人公が演じてたと知ってもう運命だったと思っております。

そして汪卓成といえばやはり陳情令。おそらく本国よりも日本の方が、彼の演じた江澄の人気は高いんじゃないかと思います。ドラマは彼が義兄を崖から落としたところから始まります。その時の「你去死吧!(死ぬがいい)」というセリフはNHK中国語講座でも使われました。

私が大好きなロックオペラモーツァルト『殺しのシンフォニー』を汪卓成がバラエティ番組のバトル形式で歌った時の動画。公式を貼っているので抜粋になっていますが「L'Assasymphonie" from "Mozart l'Opera Rock」「Wang Zhuocheng」あたりで検索すればフルもある。悩み深そうな方のサリエリが汪卓成です。殺してばっかりになってしまった。

youtu.be


明日は今年よく旅をした1年だったというurokogumoさんです!よろしくお願いします!

 

2024.08.04~05 中国時代劇ドラマファンミーティングに参加したよ①(事前の準備編)

わたくし、中国時代劇ドラマファンミーティングなるイベントに参加してきました。その備忘録です!


 中国時代劇ドラマとはいうものの、正確には「中国時代劇ドラマ(ほとんど陳情令)に出演経験のある若手俳優さんを4人招聘してファンミをする」的なゆるい(いや、ファンミってこんな感じだよな)イベントでした!

言わずと知れた陳情令ですがサブスク公開が減ってきているのでご注意ください


今回来日してくださったのは

・于斌さん(陳情令では温寧役)

・劉海寛さん(同・藍曦臣役)

・紀李さん(同・聶懐桑役)

・陳建宇さん(この7月に初めて時代劇に出演されたそう!)

の4名です。



 いやまあびっくりしました。
 中国ってドラマを撮影するだけして、公開しないことがよくあります。そのままお蔵入りになってしまうこともあれば、3年も4年も経ってから公開することもしばしば。この4人でいうと劉海寛さんは陳情令後もコンスタントにドラマが公開され続けているのですが、たとえば纪李くんはもう何本もドラマや映画を撮影しているのに作品がなかなか世に出てきません。(莫染早く見たいよ!!)そんな感じで、本土での知名度や忙しさもバラバラな4人ですが、日本では「中国時代劇ドラマ」の1ワードで2日間・4公演分も集まってしまうんだからなんてお得なんでしょう。こんなの日本だけ(たぶん)。すごい話だ!今回のイベントを企画した方々には足を向けて寝られません。

 当初は8月4日昼夜の2公演だけでしたが、これがもう…私、友人も動員して、全部当たってしまったら数十万円分…という数で全力で臨んだにもかかわらず、なんと昼公演のチケットは1枚もご用意されず……。偶然他の友人のチケットが転がり込んでこなかったら、参加できずじまいでした。神と友人ありがとう。

 そんな感じなので早々に追加公演(!)が決まりました。ちなみに運営の方のインタビュー記事を読む限りでは、別にチケット争奪戦の結果を見て急遽決めたってわけではなく、最初のSNSでの反響から追加公演を準備はしていたみたいですね。


 普段東京コミコンに参戦されている洋画沼の方はわかると思うんですが、フォトオプ(チケットがあればスターと写真撮影ができる)が非プロ&スマホ撮影だったとしても7800円て……おかわり止められないやつです……というわけでいつもの気合いで1日目昼夜公演&2日目昼夜公演のチケットと、それぞれの特典会(フォトオプ)のチケットを入手しました。ぜ…ぜんぶで20枚は超えたかな…でもまあ海外行く飛行機代よりだいぶ安いですからね(口笛

 次にスターに渡すファンレターとプレゼントを用意することにします。ちなみに私は聶懐桑からの纪李くん推しですが、経緯からTUBSのメンバー、ひいては陳情令のメンバーは箱推しです。私は英語も中国語も大変残念なのでプレゼントなどがないと間がもたないので…。会話のネタになるようにこわれものは避け、透明なラッピングで中身が見えるようにしました。

 纪李くんは猫を飼っていて、weiboの投稿では蒜泥ちゃん(おろしにんにく…)、奶茶ちゃん(ミルクティ。サバトラ)と黒米ちゃん(クロネコ)、假面ちゃん(マスク。マスクオブゾロみたいな柄の子)の存在が確認できます。(もう人間界を離れて猫の星にお帰りになった子もいるのですが)
 高価なものやかさばるものは受け取れないと書いてありましたので、昔描いた絵を印刷するのは単独で持っていかず手紙の中に入れればいいか…と思い、猫グッズをいろいろ持っていきました。(アフィじゃないよ)

囲碁を打つ猫最高じゃないですか?!
 その他サングラスとかね…人間じゃなくて猫が使うグッズとかそういうのですね…なんせ4回あるのでプレゼントも何個用意すればいいんだよ!という感じで、前日は家の中がラッピング素材だらけになりました。部屋の床は切り干し大根(緩衝材)だらけ…

 次に手紙です。私は中国語に限らず、海外の人へファンレターを書くときはまず日本語で書いて、その後、業者に翻訳をお願いすることが多いです。変なことを書くよりその方が全方位にハッピーかと思い。前後につけるちょっとしたメモで、そもそもの語学力はわかってもらえるでしょう。これは量の多少はあれ全員に書こうと思ったのですが、準備不足で纪李くんにしか書けませんでした。
 ファンレターには、私は基本的にはいつも「どの役のどんな演技がすばらしかったか」「私が俳優さんの分けてくれる人生の一部分のどんな点を糧に生きているか」を書くことが多いです。今回もめちゃくちゃ書きました。結果的には、ドラマ『了不起的女孩』の叶舟くんについて書くことが多かったかな…。

 了不起的女孩、なんと公式に全編Youtubeに上がってます(英語字幕)のでファンは見るといいですよ!今をときめく李一桐と金晨のW主演だよ!

 了不起的女孩は、ドラマ『ヒカルの碁』(棋魂)を制作した小糖人文化传媒が制作したドラマでして、『棋魂』の監督である劉暢さんも役者で参加されています。(纪李くんも小糖人所属の俳優さん)
 褚嬴役の張超さんも主人公の一人として登場するため、ものぐさ坊主役の劉暢や、时光役の胡先煦さんがゲストで登場したりするわけです。また、劉暢は了不起的女孩の日本ロケチームの監督を務めており、その時は纪李くんも日本に来て撮影を行っていたのでありますよ……(会いたかったね…)

2019年後半に撮影に来てた時の写真がちらほらweiboにあがっております。

 

はい話それた。

 その他にも服を買ったり…髪とか顔とか予約したり…完全にバタバタしながら「あああフラワースタンド出すわ」ということで友人たちに声をかけ、お花屋さんを探したのが公演6日前の夜。お店のデザイナーの方にあれこれお願いをしたのですが、「七夕終わってるので笹は今からだと無理……竹は……専門業者のところに行かないと無くて、メチャクチャ高いです……」とのことでした。みなさん今後の参考にしてください!!


古装のスカートはいてる人がでっかい花束持ってるみたいでかわいいです!

 そんな感じで前日までバタバタして、写真を撮るというのに寝てない!!みたいな感じで朝ワーワーしたくをしていたら公式からのツイートが…

!!すっごいいい位置に置かれてる~!!!!!うれしい!!やった~!


家のプリンターの調子がとても悪くて印刷できないとか、不具合も大量に出ましたがとりあえずこれで品川へ向かいます!!しんど!!!絵はここで供養する。


というわけで前座はここまで。②につづきます。


 最後にイベントを運営するDROPさんの公式旧Twitterに、各演者と公式ポスターとそのメイキングシーンが投稿されていましたので記録。
 纪李くんとか、これのために小REDで「北京で古装メイクできる人💦」と募集してて(まだイベント発表前だったので宣材写真でも撮るのだと思ってた)、じ、事務所~!!とちょっとなるなど(確かに纪李くんの事務所は制作もしてるけど時代劇やってないかも…)

中国の芸能系電子書籍の買い方【微店と微信編】

f:id:Cotton777:20210518014027p:plain

 はじめましてこんにちは。コットンと申します。突然ですが、中国の芸能界、電子書籍めっちゃ発売しますよね!私も中国に推しがおりますので、いつも買ってます!ですが一般的な日本在住の外国人には難しいことも多々あり…。そこでこちらの記事では私がこの1年で手に入れた知識を少々並べてみたいと思います。

 なお、中国の電子書籍を買う行為には、大変重要な複数の個人情報の開示を伴います。また、昨日できたことが今日できなくなる世界でもあります。ここに書いてあることはうのみにせず、最新の情報を取得し、くれぐれも個人の責任において行動していただきますようよろしくお願いいたします。筆者は一切の責任を負わないものとします。

 

電子書籍の種類
いろいろありますが、基本的には

  • 微信』のミニプログラム配信
  • 『微店』
  • 各雑誌の独自アプリ(时尚芭莎BAZAARなど)

の3つに分けられるかと思います。

共通
 電子書籍と呼びますが、実際は記事と写真、さらにBGMや動画など、スマホで楽しめる様々なコンテンツが内蔵されています。
 『陳情令』合わせの肖战と王一博の特集の时尚芭莎は、LINEのようなメッセージ風に談話が流れるプログラムや、その他いろんな仕掛けが施されたWEBページのような作りで、まさか120円でこんなに盛りだくさん楽しめるとは!という未来の(言い方)読みものでした。

 

『微店』
 諸事情により、最初に書いた『微信』のミニプログラム配信はとばして、2つ目の『微店』から行きたいと思います。

【購入・閲覧に必要なもの】
  ・支付宝(Alipay)のアカウントと残金
  ・微店のアプリとアカウント

 まずはAlipay(大陸で広く使われている電子マネー)の準備をする必要があります。これがないと決済ができません。Alipayは2019年頃から海外にも門戸を広げ、大陸に銀行口座のない外国人にも機能制限付き(Alipay TourPass)で使用を解禁しました。まずはこちらの準備をします。こちらのたびハックさんに詳しく方法が掲載されています。

tabihack.jp

 はい、ここまでで無事Alipay TourPassに中国元がチャージできましたでしょうか?まずここが最初の関門です。
 コットンは自分の凡ミスで同じ電話番号で2つアカウントを登録してしまい、不正操作ということで口座を2回凍結されてしまいました。くれぐれも慎重に作業されてください。一回目はヘルプデスクとのチャットのやりとりでなんとかなりましたが、二回目は「ヘルプデスクに電話してください」の一点張りで、香港に電話する羽目になりました(英語)。「Madam、Calm down…」と何度も言われたことを思い出します涙

こんなかんじになります。中途半端に使っているので金額が半端な画像ですが……
f:id:Cotton777:20210517231804p:plain

次に微店のアプリをインストールし、アカウントを作って下さい。
f:id:Cotton777:20210517230010j:plain

(画面はiOSのAppStoreで「微店」で検索した画面です。トップに出て来ます)

 アカウントは「微信」と紐づけるのがおすすめというか無難と思いますが、登録したのが昔すぎて忘れました…。
 ここまで無事来てアカウントを作れると、微店で売っている電子書籍を買うことができるようになります。買ってみましょう。

 実は雑誌媒体によって挙動が多少変わるのですが、他のアプリとの連携を言い出すと記事が果てしなくなりますので、まずは微店単体で買えるものの買い方から行きます。

買う雑誌を探す

f:id:Cotton777:20210517233044j:plainhttps://m.weibo.cn/status/4637945321230502?

 まず、こちら。『陳情令』は藍㬢臣役の刘海宽(リウ・ハイクアン)さんの『Different Side』という電子書籍が2021年5月18日14時(北京時間)に発売されると微博で告知されました。やったね!これに備えて、Different Sideの別の雑誌を試しに買ってみましょう。

 ちなみに余談ですが、なぜ時間までしっかり指定されているかと言いますと…。中国あるあるで電子書籍たくさん買った方にプレゼント」企画があるのです。某アイドルもCDたくさん買って握手券なんてよく聞きますけれども、こちらも同じです。世界は狭いのです。
f:id:Cotton777:20210517234129j:plain

 画像を見る限り、5月25日14時(北京時間)までの購入数で戦うようです。「排行榜」の「榜」は『琅琊榜』の榜ですからわかりやすいですね。ランキングです。時間が重要なのは、たいていの場合「冊数が同数の場合は先に買った方が上」になるためです。熾烈な争いになるようなスターですと、最後のほうまで冊数で争うのであまり関係ありませんが…(常にランキングは確認できる場合が多いです)。大抵スターのサインや撮影時のポラロイドなどがプレゼントされます。
 これは豆ですが、14時が締め切りの時、内部のシステムが勝手に13時55分に締めちゃったりすることもあるので、ヤフオクのように1分を争うようなことはしないほうがいいです。


閑話休題


 それでは微店の検索窓に『Different Side』と入れてみましょう。検索窓はこのへんにあります。
f:id:Cotton777:20210517235447j:plain

検索すると「商品」「内容」「店舗」などと出て来ますが、ひとまず「店舗」にしてみます。すると首页(トップ/メインページ)にありました、刘海宽さんの画像が。

f:id:Cotton777:20210517235913p:plain

とはいえまだ販売前の時間で買えません。f:id:Cotton777:20210518000305j:plain
 この記事を書いている時点で買えるまで残り14時間58分28秒だそうです。そんなわけで、そのすぐ下にいた『陳情令』藍景儀役の郭丞さんのを買ってみます(コットンは郭丞さんの電書を超買っております)。

 雑誌の表紙をタップするとこうなります。ちなみに私の愛機はiPhoneXです。価格は6元(¥ですが中国元です)で、値段の右の方に書いてある「销量603」は売上高が603冊ということです。このまま右下の赤い「立即购买」をタップします。

f:id:Cotton777:20210518003347j:plain

  普段の微店での買い物にも使える知識ですが、洋服などを買う時は「型号尺寸」でタイプをいろいろ選びます。Amazon楽天で色やサイズをプルダウンメニューで選んだりするのと同じです。本屋さんによっては「王一博」でいろんな雑誌がまとめられていて、ここで違う雑誌を選んでしまうと上部に表示されている画像の雑誌とは違うものが来る場合もあります。「庫存」は残り在庫ですが、正直あまりアテになりません。ひとまず1冊でいいので数量1を入れて「確定」をタップします。

 支払い方式が表示されます。ここを読んでいるような方は「普通支付」です。その下のは分割払いなどです。

f:id:Cotton777:20210518002202j:plain

 すると銀行口座の番号と名前と身分証番号を入力せよと言われます。(これは人によると思います。私は毎回聞かれます)もちろん持ってません!ここでひるんではいけません。〇で囲んだところをタップして一画面前に戻ります。

f:id:Cotton777:20210518002446j:plain

 するとどうしたことでしょう。決済方式が選べるようになっています。ここで「支付宝」(Alipay)を選択します。(ApplePayは銀聯カードでの支払いを選択できていないと選べません。コットンは試していませんがおそらく日本の銀聯カードではNGになるかと思います)というわけで「立即支付」

f:id:Cotton777:20210518002637p:plain

 iOSですと、ここでAlipayのパスワードを入れる画面か、FaceIDや指紋認証など何かしらのセキュリティが働きます。それを乗り越えると支払い成功!ここでアプリ側からも「雑誌を発送したよ」と通知が届きました。(通知をONにしている場合)それでは雑誌を閲覧してみましょう。

f:id:Cotton777:20210518003719j:plain   

 微店アプリのトップに「我的杂志」とあります。「my magazine」です。こちらをタップすると…

f:id:Cotton777:20210518004154j:plain

今購入した、『Differentside×郭丞』が増えました!

f:id:Cotton777:20210518004441p:plain


 ちなみに郭丞くんの下にいる郝富申(ハオ・フーシェン)さんと张超(チャン・チャオ)さんは私が2020年最高のドラマ!と言い続けている『ヒカルの碁』リメイク『棋魂』において、塔矢アキラ(俞亮)と藤原佐為(褚嬴)を演じておられます。感想もドバーッとブログに書いたことがありますのでよろしければご覧ください。

cotton777.hatenablog.com

 

あと少しです。それでは雑誌を開いてみます。

f:id:Cotton777:20210518005923j:plain

カッコいいすね!!
それはさておき画面下部の2つのボタンの解説をします。
 右の「阅读码」はコードが表示されます。これは雑誌を読むためのコードです。現時点では1冊分のコードが書かれていると思います。
 たとえば、サインが欲しくて100冊買ったもののその後どうするわけ?となるのですが、このコードを譲渡すると、譲渡した相手は買わずともこの雑誌を読めるようになるのです!相手が雑誌を読み始めると、自分のコードが一つ減る仕組みです。コットンは微店の雑誌でその譲渡を行ったことがないので画像を撮影できないのですが、同じようにできると思います…。多分。
 微信(Wechat)の方で『陳情令』江澄役の汪卓成さんの雑誌がまだ何十冊もあるので今度欲しい方にプレゼントしようと思っております…

 
左の「开始阅读」は読み始めるボタンです。ここまできたらもう自分のものです。どうぞ読み始めちゃってください!
読み始めたら右のコードに取り消し線が入ると思います。

 ちなみにDifferentSideは写真誌というか、あまりインタビューとか動画がないイメージの雑誌です。私も他に2冊持っていますが、どちらも写真オンリーでした。雑誌によっては、例えば「3000冊売れたら新しい動画を解禁!」とか「10000冊売れたら北京の大きなビルに広告を出す!」といったように売り上げに応じてコンテンツの中身が増えたり、推しをより推すパワーになるような施策をとるものもあります。足元見やがって!


微信』のミニプログラム配信

f:id:Cotton777:20210517225139p:plain

 つぎです。こちらが一番数も種類も多いです。各雑誌媒体が、微信上で動くデータを配信しています。ですが残念ながら、今から外国に住む一般的な外国人がこちらを買う方法はありません。軽く解説します。

【購入・閲覧に必要なもの】
  ・微信(Wechat)のアプリとアカウント
  ・微信支付(WechatPay)へのチャージor 銀行カードの紐づけ

 微信支付(WechatPay)とは、大陸でメインで使われている電子マネーです。使い勝手はほぼPayPayやLinePayと同じだと思ってください。
 現状、微信電子書籍はほとんどがWechatPayでの決済か、よくてWechatに紐づけられた銀行口座からの引き落としによる決済しかできません。2021年5月現在、大陸に銀行口座を持っていない人のWechatPayへの入金方法がないため、現時点でWechatPayに残高がない人がこちらを買うことはできません。

※2020年8月中旬までは中国の銀行口座を持たないアカウントでもチャージをする方法がありました。コットンはその時にチャージしてあった残金39元を大事に使っております……チャージさせてくれえええ

※※WechatPayのアカウントを認証するためには、銀行カードやクレジットカード、身分証(日本人はパスポート)などを紐づける必要があります。一部の人ではその紐づけたクレジットカードで決済できるという報告もありますが、ほとんど聞いたことがありません。コットンの持てる全てのクレジットカードではできませんでした(銀聯カード含む)できる方報告お願いします……

※※※Differentside誌は、公式微博のリンクから飛ぶと、微信のミニプログラム経由で決済を行おうとするため、決済方式で支付宝を選ぶことができません。微信支付では上記の通り普通は購入することができないので、微店アプリから検索して買う形になります。複数のプラットフォームに同じ商品を出している雑誌は珍しいです(たいてい一つです)。

最後は力尽き気味でしたが、ひとまずここまで!アプリはまた次の機会に。
推しの雑誌でハッピーライフを!

 

いつもどおり変わること。陳情令と棋魂とその他。

f:id:Cotton777:20201219224915j:plain
 はじめましてこんにちは、世界中に推しがいるコットンと申します。今追いかけて見てるドラマは、『九州縹緲録』『クイーンズ・ギャンビット』『客-ザ・ゲスト-』です。2年目となる、はとさん主催の素敵な企画、アドベントカレンダー「ぽっぽアドベント」の12/19担当です。他に19日担当の方はとばをさんと林檎野めだまさんです。二人とも0時には記事をアップしてたんだぜ…へへ…。はとさん主宰おつかれさま!

今年のテーマは「変わった/変わらなかったこと」。

前半は、テーマを聞いてから、もやもや考えていたことを書いてみたいと思います。当初は単純に、今年一年推した俳優についての愛を語ろうと思っていました。でも、書きたくなったことができたので…技量が追いつかず、私の文章力で表現できるか分からないのですが、まあ誰に怒られるでもなし。意味不明になってたら今日のカレンダーのことは忘れてください。後半はただの推しトークだからそこまで飛ばしてもいいよ!

 

まず変わったこと。

私の誕生日は10月です。そこで先日、Tiwtterで周りの人たちからハピバのメッセージをいただいたのですが、目についたフレーズがありました。
「いつも楽しそう」
なので、また今年も一年楽しくあれますように~!と何人もの人が書いてよこしたんですね。

楽しそう?私が?
生まれて初めて言われました。
まあ、騒がしい、ということなんでしょうけど、私はそれまでもだいぶ騒がしかったと思うんで、何も今年はじまった話でもない…。私は子供の頃からいつもムスッとしていると言われ、卒業アルバムは小中両方で撮り直しになって授業中に別室送りになりましたし、いつも悲観的でくよくよとし、卒業文集でも「クラス一暗い人ランキング」に名を連ねる出来の陰キャなんです。

でも初めて言われました。「いつも楽しそう」と。

これが、私の「変わったこと」です。
2019年10月から、2020年10月までの間に、私は「いつも楽しそう」に見える人になったらしい。(※2019年の誕生日は、土曜だというのに次の日の新刊をまだ未入稿という、極道が過ぎる状態だったのでみんなには「生きろ」的に言われてただけという説もあるんですが)


…で、そう見える原因を考えてみたのですが…
でもやっぱり、毎日毎日ドラマや俳優や映画に対して「ギャーッ!あばばば」とか言ってるからですよね。知ってます。

これが、私の「変わらなかったこと」です。
ここ数年、中国ドラマの沼にハマってしまい、現在も継続中です。
といっても手広くというよりは、ひとつひとつ、ドラマを見ては次、見ては次、としているくらいのものなのですが。

なおこれが昨年書いたぽっぽアドベントです。初心者過ぎて恥ずかしい。思えば遠くにきたもんだ。

 結局あれからずーっと、見る新作の7~8割くらいは中国作品という日々が続いています。残念ながら私を沼に沈めた傑作『軍師連盟』ほどの衝撃を与えてくれる作品には出会えていませんが、完走できるドラマには、ほぼ必ず素晴らしい俳優さんが何人も出演されていて、匠たちの輝きを浴びて灰になることができるんですよ。毎回灰になれることってそうそうないです。さすが13億人もいると違います。

画像をクリックするとhuluの視聴ページに飛びます

画像2

 それでですね。ちょっと脱線しますが、中国沼にいて、今年、ちょっといいなって思ったことを書きます。

 Covid-19の影響で、世界のエンタメ業界はかなりのことが停滞しました。全てのイベントがなくなり、映画やドラマも舞台も新作が発表されなくなりました。私も推しに会うための海外旅行を2つ飛ばしました。
 中国に関しては、2019年12月頃から武漢のニュースが聞こえてくるようになり、2020年1月には旅行をキャンセルせざるを得ない状況(昨年の「ぽっぽアドベント」にすでにチケットをとった、と書いた旅行)で、私のファン活動は洋画沼のみなさんより数か月早くCovid-19の影響を受けました。
 ただ、あちらは復活も早かった。もちろん元通りとはいかないものの、この夏から秋には各地影視城での撮影が再開して、遅れを取り戻さんとばかりに、撮影ラッシュになりました。横店なんかだと、2019年の9月に比べたら倍くらいの本数のドラマや映画の撮影が行われているんじゃないかな。大規模なイベントも、見た感じでは普通に行われています。

 さらに、中国の俳優たちは、仕事ができない期間でもめげずに毎日のように動画や写真をネット上にアップし続けました。俳優がケータリングのごはんを食べるだけの動画でも、新しいものが上がっていれば「元気でいるんだ」とポジティブになれました。ちょっと歌うだけの動画でも、きちっと字幕とエフェクトがついていて、その手間暇に感心しました。彼らは自分たちが人に元気を与える存在だと知っていて、時には笑顔で時には真剣な顔で、「乗り切ろう」と呼びかけ続けました。(政府が利用してるかもって?まあいいじゃないか、首相が毎日宴会したり花見したりしてるどこかの国よりは…)
 時差が1時間しかないので、私の夜は彼らの夜。不思議なもので、ロンドンだろうがNYだろうが、SNSに今投稿されたものであることはかわらないはずなのに、私が見ている夜空とほぼ同じ夜空の下で投稿されたと思うと、より同じ世界に生きてるような感じがして、親近感がわきました。

 ハリウッドやブロードウェイから新作の足音が聞こえない今、いつものようにミラクルハイペース(ドラマを1日に8話配信とか、週6話配信で全35話を一か月で配信しきるのは本当についていけない)で作品を世に出し続ける中国エンタメ界が、ひきこもりの私にいつもの日常を与え、そしていくつもの扉を授けてくれました。
ちょっといいな話、ここまで。


 そうしてずーっと変わらず、毎日Weiboをチェックしたり、WOWOWの放送する中国ドラマを見ていたら…「変わったこと」が発生しました。

 ムービー・スター誌も、スクリーン誌も、中国ドラマブームを本誌の特集記事で伝える世の中になりました。1年前ではちょっと考えられないことです。在日中国人向けの小規模公開だった「羅小黒戦記」に、当代一の声優による日本語吹替がついて、全国のシネコンで公開されるようになりました。昨年のぽっぽアドベントに書いた「日本人向きでないらしい映画」に日本語字幕がついて、再上映されました。(見てきたよ!感想はそのうち。8割がた、ただのいい話だった)

 私の身の周りでも、中国ドラマについてお話してくださる人が増えました。神戸と横浜の中華街に行って、友達と萌えトークしてきました。TLが、中国語とタイ語であふれるようになりました。中国人の友達ができて、わたしの漫画を翻訳してくれました。私も、去年中国に行った時とは比べ物にならないくらい、中国の各種アプリを使いこなしている自信があります。通販ももはや臆することはありません。(めんどくさいけど)

 そして何より、推しがメチャクチャ増えました
花咲く将来を期待して見守りたい若者もいれば、私に「素晴らしい演技を見る」という快楽を与えてくれる人類の宝まで、たくさんの俳優を認識しました。知識が増えるって素晴らしい!好奇心が満たされるって素晴らしい!成長と変化を感じる!毎日毎日、世界の謎を解いているようです。

 でもね…これってやっぱり「変わらなかったこと」なんです。結局、私はずーっと俳優や声優という技能を持つ人々のことを尊敬していて、愛すべき存在だと思ってきました。たくさんの人が大事に作ったコンテンツとその業界をとても愛していて、今も昔もずーっと幸せでした。トシだけはとってしまいましたが、ラッキーなことに「新しいコンテンツを楽しむ体力」もそこまで落ちていないと思います。

 つまり何が言いたいかというと、「変わったこと」と「変わらなかったこと」は逆の事象ではなくて、入れ子でモザイクだということです。
変化にいつも通り対応していると、更に変化して、自分のものになっていくし、そのまま自分の規範にのっとったものだけが残るし、みたいな…。でもそれって結局変化してないってことなのかな?と焦ったりもするけど…(※変化を恐れるようになったら老害だと思って生きてるので)

 今年は外部の状況だけで脳汁が出るような、海外旅行なんかの大イベントはなかったけれど、そこにテレビとネットと自分しかいなくても自分は変われるし、そして全然変わらないんだなあとつくづく思った年だった。というのが今年のぽっぽアドベントのテーマについて考えたことでした。

 前半おわり。


ここからは、推しについて語るよ!


まず今年見たドラマ作品からおすすめを。
『陳情令』

f:id:Cotton777:20201219175302j:plain

 次号のムービースター誌の表1掲載!白主人公と黒主人公のブロマンス。中国古装ドラマの一大ジャンル、武侠/仙侠ものというやつです。

 雑に語ると、だいたい陰陽とか五行とかお札とかが飛び交い、ふわっと仏教/道教儒教ぽさを下敷きにしたエンタメ世界観で、仙人たちがたいてい戦ってるジャンルです。だいたい剣に乗って飛ぶ。日本の少年漫画のキャラがだいたいそれぞれの異能力持ってたり「気」とかを放っちゃう、みたいなお約束がそこにはあります。
 本編は、どこまでも美しい人たちの、笑顔と苦悩と地獄と絶望と理不尽。そこからの救済する愛と救済されない愛。CLAMP作品…いや、東京BABYLONやXが好きな人なら、当時を思い出しながら「そんなのないよ~!!」と胸かきむしってドハマリするんじゃないでしょうか。悪いこと言わないから見て。箱ティッシュ置いといた方がいいです。
シナリオの軸は怪奇ミステリーなんですが、なんといってもこのドラマの特徴は俳優たちの美しさでしょう。
 美しさを決める価値観は人それぞれですが、右を見ても左を見ても、1カットごとにいろんなタイプの美がぶん殴ってくる上、スタッフは多分、今ここで彼が一番美しく見えるカットが撮れた……と判断したら、ドラマの整合性や必要性を多少捨ててでもそっちに舵を切っていると思うふしすらあります。おかげさまで「細かいことはいいか~」と許してしまい、変な部分は後で脳内補完してしまう、というフィルムとしてはそれはそれで大正義な作品に仕上がりました。

 陳情令は全員大好き!!なんですが、特にweiboなどで追いかけているのは、江澄役の汪卓成さんと、聶懐桑役の纪李さんです。演技力の高低ではなくて「すごく好きだ」「もっと他の役が見たい」と思った俳優さんは他にも何人かいるのですけど。

f:id:Cotton777:20201219182117j:plain

汪卓成さん(24)。
私がはじめて中国語で手紙を書いて、誕生日に送った人です。
 音大付属の音高から、中央戯劇学院(←すごい)ミュージカル学科に進学。ビリビリ動画などに当時の映像が残っていますが、素人の高校生であんな仕上がってる人いません(友人談)。

 私は、人間が同時に持ってしまうことのある、矛盾・相反する感情を認めて、どちらにも強く説得力を持たせることができる俳優さんが大大大好きなんですが、『陳情令』の江澄がその点素晴らしかった!!思い出すだけで泣ける。キャラではなくて、血の通った人間を!!創造できる人!!個人的には陳情令は、そうした江澄のリアルな造形がなかったら今こうなってないとまで思います。

 見た目が王子様なので、男主人公(強い)の相棒か女主人公(強い)のわきを固める役になりがちだけど、いろんな複雑な役をやっていろんな顔を見せて欲しい!と強く思う俳優さんです。中の人はいつもホニャーとしてて、共演した俳優さんには「いつもディズニーの歌を歌ってるプリンセス」と言われたり、いつもドッキリを仕掛ける相手に選ばれるタイプですが、多分まじめでギャグが通じなく、陽キャにいじられても「あは…」て笑顔を作ってそこにたたずんでるタイプ…なのかな。1年に何回かおちこむのか、こっそりSNSに決意文や反省文を書いては(しかも英語で書いたりする…)ファンを心配させるところも、本人はいたって大真面目で、若者らしくて大変好感が持てます。
 当初はいつもツンケンと怒って暴言を吐いている江澄(画像左)に、こんなほがらかでニコニコとしている人をキャスティングしたのはどういうこっちゃ、と思っていましたが、今はなんとなく、ふたりの根底にある、物事を真面目に考えるがゆえの悲哀みたいなものが似てるのかなと思ったりもします。物事を真剣にやる人を茶化す人大嫌いさ。私は汪卓成さんが大好きです。ハリポタ大好きでイギリスっぽい発音の英語を流暢に話す彼、英語のミュージカルにも挑戦してほしい!

楽天TVdTVでレンタル中~


次のドラマは、ぽっぽアドベント直前にこんな沼が待っているとは思っていなかった『棋魂』

f:id:Cotton777:20201219200433j:plain

まんが「ヒカルの碁」のリメイク作品です。もちろん私は「ヒカルの碁」が大好きなので「え~大丈夫?」なんて思ってたんですよ。佐為らしき人物のメイクは濃いし、服装も狩衣のようでいて、中国の古装ドラマでよく見るようななんちゃって服だし……まあ、余計なこと考えた、私がバカでした。

 蓋を開けてみたら、中国の評価アプリで年間上位に食い込む高評価!!私ももう何周もしました…。日本語字幕もないのに。こっちは鼻セレブ置いといた方がいいです。制作陣は「作品のもつ魂はそのままに、ブラッシュアップした」と自信満々だったのでどれどれ、と見てみたのですが……むしろ設定を借りた違う作品です?!!!あれぇ?!

 「ヒカルの碁」は、少年漫画の王道スポコンなので、ごく普通の少年が求道者として目覚め、まわりの友人やライバルたちと切磋琢磨しながら、努力し向上する生き様を描いた作品だと思ってます。珍しい「囲碁」という世界を取り上げ、囲碁の世界の壮大さを紹介する作品でもありました。
 ですが『棋魂』の制作陣は多分わかっているのです。今もなお『ヒカルの碁』を語る人たちが口にするのは、作品から垣間見える人間ドラマなのだと…。

 はっきり言って、原作では、主人公のヒカルとそのメンターである佐為、そして生涯最大のライバルであるアキラ…3人以外の人間ドラマは、さほど描かれていません。(中国の囲碁界を紹介するための装置として、伊角はちょっと描かれていたけれども)彼らは中学生男子ということもあり、自分の感情が重要項目で、他者はそこまで描写されず、情緒的な語り口にはなりにくいのです。
 ですが、あの頃『ヒカルの碁』を読んでいた子供はもう大人です。「名作だった」という記憶補正はあるのですが、今読むと「ヒカルって子供だな」と思うお年頃です。棋魂はそこを狙い打ってきました。登場人物を高校生にし、進路や家庭のことで悩むドラマを入れ、主人公は家族や隣人を愛し、そして愛される魅力的な人物に少し成長させました。その上でこれでもかとばかりに、囲碁を介して発生する、様々な人々-大人も青年も少年も-の感情と青春を描き、群像劇に仕上げてきました。

 どちらも、古代から続く壮大な囲碁の世界に生きる人々の話なんですが、『ヒカルの碁』は、誤解を恐れずに言うと、国破れて山河在り、の視点を感じます。人は死ぬが、囲碁は滅ばない。なんで私がそう思ったかは不思議なんですが。『棋魂』は、もっと視点が人に近いんですね。今そこにいる人がリレーで隣に光をともしていき、それが結果的にいつしか長く続く道になったのが囲碁の世界。…みたいな。

 ネタバレになるので内容は書きませんが、32話で『棋魂』という物語の総括にあたる台詞を佐為が言います。これ、はっきりいって『ヒカルの碁』の半分を否定したーとすら思います。(個人の感想です)でもね…もう…私も大人なので!!!すごくよく…わかるんですよ!『棋魂』がそうした理由を! このドラマが、これが『棋魂』なのだ!と胸を張って言い切ったこと自体に感動しましたし、それが一つの正解だったことはそれまでの32話を見ていればよくわかりました。
 ただの原作再現なら、原作を読めばいいんです。今のこの時代にドラマにするなら…とメッセージを込めたこと、勇敢な決断で、素晴らしい作品だと思います。もっと雑に言うと、原作で物足りなかったところ、あれもこれも肉付けされてるので、肉付けの方向性が合う場合は絶対心のドラマになります。

 こちら、先ほど書いた『陳情令』の推しである纪李くんが出演してるので見始めたのですが…ここで推すのは主人公・时光を演じた胡先煦さん(20)

f:id:Cotton777:20201219202944j:plain

13億人の頂点の俳優たちが行く中央戯劇学院表演系で、全国3番目の成績で入学したスーパーエリート。子役から活躍していたのでキャリアは長いのですが、「なんだただの天才か…」てやつなのでもう見て(こればっかり)

 私は見ていないのですが、『如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃』の第四皇子とか、『琅琊榜<弐>』の大梁皇帝っていう方が、有名らしいですね?如懿伝は今まさにチャンネル銀河で放送しているらしいですね?見ます!!
 私は『愛される花』というドラマで主人公の高校生時代を演じている彼を見たのが初対面です。物語の前座なのですが、彼含めた高校生キャストたちが、大人キャストを食っていて…。大人編(本編)が物足りなくて、おかげさまで途中で止まってしまいました。いつか見るけど!こんなことあるんですね。

 香港の言葉で「老戲骨」という言葉があるそうです。演技力があって、どんな役でも演じきるベテラン俳優を指すらしい。彼はその言葉から「小戲骨」と形容されるとか。年齢以上に卓越した演技をする子…て感じでしょうか?見たら誰もが「確かに」と思うと思います。なんというか、リアルすぎる棒演技が日本のサブカル界隈では相変わらず流行っていますが(私の偏見です)、彼の演技はエンタメらしく派手で華があり、それでいて最高にナチュラルで……私なんぞの言葉で形容するのももったいない。というかあれが「演技だ」とすら本当は書きたくないのです。

今後がとにかく楽しみな方です…!これからもいい役やってくれよ……!

棋魂は英語字幕他で現在のところ全36話無料で見られます~漢字がおすすめだけど…!グヌヌ

 

琅琊榜<弐>のほうはAmazon Primeにあるよ

 

 他にもたくさん「おもしれードラマ」てなる作品あるんですがひとまずこのへんで……


で、ここからはオチです。

 こんなにたくさん「中国ドラマがねえ」と書いてきたのですが、最大の「変わらなかったこと」があります。私の中で世界最高の推し、ブライアン・クランストンに2020年も惚れ直しました。

 ここまで何千字も使って、「ハリウッドはCovid-19で止まったけど」という話を書いたのに、ブライアンは止まらなかったんですよ!

 世の中の撮影が止まり人々が家にこもり始めた頃、フィルムメイカーな彼は自宅で作品を作り始めたんです。最高でしょ?

 有名な二人芝居である朗読劇の『ラブレターズ』ライブを行ったり…(相手役のサリー・フィールドも最高にエモかったのになんで一夜限り公開なのか?!)、This is Us脚本のダン・フォーゲルマンとレッドノーズデイのショートムービーを撮ったり…(天国からじいちゃんが孫にパンデミックに気をつけろと言う縁起の悪い動画…なんでもう非公開なの~)、インスタのストーリーでは奥様とマスクしたままディナーするコントや、(結局二人とも感染してしまったやないかい、無事でよかったよ)エミー賞でも自宅の庭で面白いことやってましたね……。(非公開過ぎて画像がなくて恐縮です…気になる人声かけてや…。)

孫に電話してくる天国じじいの図

f:id:Cotton777:20201219215412p:plain

 そんな彼ですが、9月にはDisney+で新作映画『ゴリラのアイヴァン』、この12月からは新作ドラマ『Your Honor』の全米での配信が始まりまして……!アメリカのCOVID-19はそんな落ち着いていないだろうけど、やれる範囲で変わらず創作し続ける(彼はよく自分を評して「私はゴルフはしないので、その間仕事をする」と言うワーカホリック)彼のことが変わらず大好きなのでした。

↓ゴリラのアイヴァンページに飛びます。リンク貼ったらアイコンくらい出るようにしてくれ。

↓日本からはまあすんなりとはまだ見れない。早く来て。

 

 図らずも自分の一年の総括になってしまいました。今年もあと10日くらいで終わっちゃうんですね。仕事がしまりません。古い友人たちよ、今年も一年ありがとうございました。新しく知り合った方々におかれましては、これからもよろしくお願いします。推しは全員元気でいてください。

おわり。

 

明日はまどりさん、FIGAROさん、じゅごんさんが執筆されます!

はじめて中国ドラマにはまって、はじめて中国行ってみて考えた話

画像4

はじめましてこんにちは、コットンと申します。はとさん主催の素敵な企画、アドベントカレンダーの12/19担当です。

いい企画だねぇ…と思いつつ、私は文章がへたくそですのでスルーしていたのですが、たまたまカレンダーを見たところ、一か所だけポツンと空いていたのでそこに参加しました。何かあるんでしょうか19日。

 これから書く内容はタイトルの通り「初めて中国ドラマにハマってはじめて中国行ってみて考えた話」です。ここで特筆すべき点は、私は洋画沼の住人だということです。洋画と言っても、結局多くはハリウッドとUKの映画のことですから。そんな洋画沼の住人がおっかなびっくり中国の沼をのぞいてみた体験記、という感じになります。旅レポではないです。旅はいつか本にしたいと思うのですが、そこには多分、洋画オタクっぽいことをこまごまと書かないので…オタクのボヤキを中心に書きたいと思います。結果悩ましい迷いの話になってしまいました。10000字超えました。

 

【ことのはじまり。軍師連盟との出会い】

 ことの始まりは、洋画沼おなじみWOWOWから加入者に毎月届く冊子をパラパラ眺めていた時のことでした。そこに三国志司馬懿 軍師連盟~』とドーンと(たしか見開きで)組まれた特集ページがあったのです。

画像1

 司馬懿は「しばい」と読みます。中学の国語の時間に「死せる孔明、生ける仲達を走らす」という故事を習ったかと思うのですが、その走らされた仲達さんの名前の上半分が「司馬懿」です。WOWOWも自信がないのか、「司馬懿」にルビがふってあります。最近ではFGOで見た!と言われることも増えましたが、見てみたらギャルだったので?うん???てなってたりする。

 ここでは私は急に「中国ドラマデビューしてみよう」と思い立ちました。理由はいくつかあって、
映画「新しき世界」や「名もなき野良犬の輪舞曲」「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」によって、アジアやるじゃん!と自分の中でブームが来ていた
もはや多くのコマがネットスラングと化している、横山光輝のまんが「三国志」(全60巻)をたまたま全部読み返したタイミングだった
WOWOWがわざわざ日本に持ってきて「金かかってますよ!」と見開きで特集組むんだから、日本人が見てもそれなりに面白いに違いない
主人公が司馬懿だった
てな感じです。特に④ですが、司馬懿仲達を知らない方に説明するとこの本の表紙の人です。

待てあわてるなこれは孔明の罠だ

待てあわてるなこれは孔明の罠だ

  • 作者:原 寅彦
  • 発売日: 2014/06/18
  • メディア: 単行本
 

 いかにもやられ役。いや実際そんなことはないんですが、ジョン・ウーの映画「レッドクリフ」を見てもわかるように、「三国志」とエンタメ文脈でいう時、たいてい主役は「諸葛孔明」だったり、彼の所属する国。でもこのドラマはその敵国の武将である「司馬懿」をわざわざ主人公にすえたわけです。「織田信長」じゃなくて「麒麟がくる」なわけです。しかも主演の俳優は地味目のおじさん…というところに(少なくとも長谷川博己ではなさそうだ)、逆にドラマ側から発せられるクオリティへの大いなる自信と、ただならぬ野心を垣間見て、視聴を決めたのでした。ついでに布教しようと思ってたくさん書いちゃいましたごめんなさい。

 ドラマにどうハマったか詳細は省きますが、結果としてこのドラマ「軍師連盟」(全86話)は私の海外ドラマ・オールタイムベストTOP5内に躍り出たので、興味のある方はぜひ見てみてください。家族を愛してやまない一人の男が、自身の正義や欲望や野望に向きあい戦い続ける、大変贅沢なつくりの一代記です。衣装も音楽も最高!長編ドラマのいいところは人物の変化を丁寧に描けるところです。製作者はきっとブレイキング・バッドを見ただろうと私は思います。また、さすが13億人の頂点に立つ俳優たち、メインキャストは全員天才です。なんだこれは。下の画像をクリックするとhuluの視聴ページに飛びます。

画像2

 なお先ほど「地味目のおじさん」と呼んだ俳優、↑の中央にいる呉秀波さんは中国大陸で最もモテる50代と言われた、当時の国民的超絶大人気スターであり、私がのちに「ギエエエ天才!!我爱你!!」と地にひれ伏す未来が待ってることは当時は予想できませんでした。私ときたら白ブリーフの地味なおじさんが出てくるドラマのせいで人生狂っている前科があるのに、学ばないですね。

 

【旅のきっかけ】

※ですます調疲れたのでやめます

 これはもう、いろんなことが本当にたまたま同時多発的に起こった。天の采配だったのだ。

①そんな軍師連盟にハマるなか、春秋航空が新規路線・就航記念バーゲンセールで中国各地への航空券を3999円で発売しはじめた
WOWOWが旅行会社と「軍師連盟・聖地巡礼ツアー」を販売しはじめた
③ちょうど公開された映画「キングダム」(韓国ドラマじゃないよ)を見て、パンフを読んでいたらロケ地である中国の映画村について書かれていた

画像3

 まず②については、割と驚いた。オタクコンテンツにおける「聖地巡礼」が持つ、ミーハーでかつ重たい愛のイメージを、公式が後押ししようとしたことに。旅行会社のHPには、簡単なツアー日程が掲載されていたのでどれどれと見てみると…

「ここ ↓ にも行きます!」と書いてある。

画像4

は??これCGじゃないの???実在?????

 画像のふたりは、主人公とその主君のバディ。この場所は、劇中ふたりが作戦会議をしたりデート(意訳)をしたりする時にちょくちょく来る、ブレイキング・バッドなら荒野、シャーロックならSPEEDY'Sくらい大事で印象的な場所。なにより嘘みたいなこの巨大な岩、え?これ実在する?この冗談みたいな橋も?早速ツアーパンフに書いてある地名で検索すると…

画像5

あった。

 私はまず「こんなのCGに決まってるだろ」と疑いもしなかった私のハリウッド脳を恥じ、そしてすぐ「中国ってなんか…すごい(もの内包してるんだ)な」とこう、ポカーンとする気持ちになった。

 そして③、映画「キングダム」のロケ地である映画村。京都の東映太秦映画村を想像してもらっていい。ちなみに象山影視城というそうだ。「影視城」には聞き覚えがあった。映画「空海」で、やはりそうした映画村で撮影したとパンフに書かれていたからだ。というわけで「軍師連盟 影視城」で検索してみたところ、すぐに「横店影視城」で撮影したことがわかった。(※WOWOWのツアー日程に入っていたはずだが何故か覚えていない)

 そんなかんじで、②と③の場所を検索し、①のバーゲンセールで行ける場所を並べてみたところ… あのクッソ広い中国大陸なのに、東京~静岡間くらいのところに②も③も空港もぜーんぶ収まっている!ウッソ!これは行くしかないんじゃない????3999円だよ????…というわけで友人を誘い、腕まくりで軍師連盟聖地巡礼セルフツアーの手配を始めた。

 

【中国旅の計画】

 まずとにかくいろんなものに英語ページがない。Booking.comとトリップアドバイザーで歯が立たない場所に旅行なんて、したことがないのだ。あきらめて中国語サイトで検索しようとするも、目的地である「縉雲県」が読めない。読めたところで変換に出てこないから打てない。盲目的に手書き入力とコピペで検索するが出ない。なぜだ。それは、中国大陸では「缙云县」だからだ。そうか、繁体字簡体字があるんだった…。こんなところからスタートの旅なんて何十年ぶりだろう。空港がある街は「寧波」というのだが、これも「宁波」。なに、その宇みたいの!もう!

 久しぶりに「地球の歩き方掲示板」に「バスの予約の仕方教えてください!」なんて書き込みをした。(⇒外国人はできません)そうやっていくうちに、Booking.comにあたるサイトは「Ctrip」という超有名サイトがあるらしいことが分かった。Uberにあたるアプリは「滴滴」というらしいとか、GoogleMapの精度が低いので「百度地図」を使うのが常識らしいとか、だんだんわかってきた頃、おおむねの手配が終わった。この文章で唯一有用なのはこの段落です。

 

【中国オタク旅の計画】

 ところでこれはオタク旅である。とくに目的地の一つである「横店影視城」は、中国でも有数の規模を誇る撮影基地であり、要はアメリカのユニバ―サルスタジオ(日本とは違い、撮影用の街並みが遊園地に併設されて制作されている)みたいなものが横店の街中に点在しているとのことである。

 ちょっと話はそれるが「映画村」について記載する。日本で有名なものは「東映太秦映画村」になると思うが、ここは実際に時代劇を撮影するためのオープンセットと、それらをモチーフにしたアトラクションやショーがある。ここはジェットコースターはないが、城や屋敷を模した巨大迷路とか、忍者ショーなんかがある。実は撮影も見学できることがあるらしいが、スケジュールは前日夜発表というから基本は運で、客に見せる気はなさそうだ。

 アメリカの「映画村」はどうか。私はロサンゼルスでユニバーサル、ワーナー、ソニーピクチャーズのスタジオを見学してみた。アメリカのユニバーサルスタジオは、NYの街並みが再現されたエリアがあり、マーベル映画などもそこで撮影されていたりする。プロップを作る工房や倉庫、巨大なスタジオ街も併設されていて、VIPチケットで申し込むとそれらを歩いて見学できる…のだが、基本は客に「この場で映画を撮影している」気分を味わってもらうような演出がしてあるアトラクション、といった感じ。もちろん日本にあるものと同様、それらをモチーフにした遊園地もくっついている。
ワーナーも同様だが、さすがに遊園地はない。(給水塔が乗っている屋根を見た時は感動した)きちんとツアーコースが決まっているようだった。ユニバと比べて作り込んだ森と湖が美しかったような印象がある。
ソニピクは少なくとも見学範囲には街並みを再現したようなセットはなく、ガイドについて建物群の中を歩いて移動する。その都度ガイドが「今入れる?」と部屋の主に聞いているところを見ると、ここはちゃんと人が作業をしている場所に感じる。スタジオ街の中にFBIを丸ごと作ってあったりした。ガイドは道中何度も「ここから突然ウィル・スミスが出てきたことがある」といったようにラッキーが突然やってくるかもしれないと演出していた。

 さて横店がどういう場所かはわからないが、少なくともユニバのウォーターワールドっぽいショーや、中華風のモンスターと兵士が出てくるスパイダーマンのライドみたいなものがあるのはHPから確認できた。

 そんなわけで情報収集のために微博(中国版Twitter)に登録してみたところ、なんと横店影視城の公式アカウントがふつうに毎週「今週はどれそれのドラマ(主演:〇〇)の撮影をやっています」と告知していた。

おうてん

驚いた。そもそも撮影中ならまだそのドラマは誰も見ていないはずではないか。そんな情報をバラしていいのか?と不思議でもあった。(しかし多い!中国は制作されるドラマの数が半端じゃない)

 これは調べてみたところ、どうやら大きな撮影の前には慣習としてスタッフや俳優がみんなで祈願の儀式?をするらしい。それがイコール「制作発表」であり、どこで撮影するかも同時にわかってしまうので、隠しても意味がないんだろう。( ↓ 画像は実際の一部。長くなるので画像を割愛。ソースはQRコードを参照のこと。しかし話はそれるが、かなりの解像度の画像や動画を、公式アプリの機能で保存させてくれるのは、心も痛まずオタクには嬉しい機能)

画像8

ここで私は考えた。「俳優が撮影中、横店影視城にカンヅメなんだったら、ファンが押し寄せるはず…?

 私はロンドンやニューヨークで観劇やイベント参加を経て、観測範囲は狭いが「どこに行ってもアジア人は熱狂的だ」という仮説を立てていた。熱狂的というか、私も含め「いい結果を出してやろう」という執着がすごい。いい結果というのは、俳優とお話できたり、サインをもらえたりするようなことだ。公開前の映画で恐縮だが、グザヴィエ・ドラン監督の新作映画でも、アジア人の唯一の出番は、レッドカーペットで俳優に熱狂しているファン数名だった。明らかにここだけアジア人の比率が高すぎたので、私の仮説は正解だったと身につまされた。

 話を戻そう。中国のファンが横店影視城をほっとくだろうか。それとも中国のファンはドライなのか。もしくは警備やファンの自治が相当厳しいとか?そういう「雰囲気」がわからなかった。

 以前、私が羽田空港で来日するサイモン・ペグを待っていた時、黒づくめのスーツの男性が近寄ってきて「誰かを待っていますか?」と聞いてきた。なんとなく言いよどんでいると、「韓国の人じゃないですよね?」と重ねて聞かれた。違いますと答えたそのすぐ後、スラッと背の高い、黒いマスクをしたいかにもなお兄さんたちがサーーッと歩いて行ったので、「ああ、K-POPは空港の出待ちはダメなんだな」と察した。その後来たペグちゃんは、みんなに笑顔でサインをし写真を撮って去って行った。国が違えば対応が違う。果たして中国はどうか。

 そこで「横店 攻略」で検索したところ、あっさりとスターに会いたいファンのための攻略サイトが出てきた。熱量はすごいし、内容はエグいし、シークレットな情報を売ってさえいる。おそらくスターの泊まっているホテルだとかそういうことだろう。そんな感じでファンを追っていくと、ネットにスッピンの俳優の車をたくさんのファンが待ち構える動画が大量にあってびっくり!さらにそれを影視城やファンクラブの公式がRTしていてさらにびっくり!自分にはない常識だ。中国のファンの日常なのかもしれないが、今のところ、心情的にもさすがにそこまでする気にはなれない。

 そうこうしているうちに、横店影視城の中でも、①ユニバ遊園地のように一般客が楽しむエリアと、②撮影スタッフしか入れないエリアと、③人数限定で特に予約をした客のみが入れる撮影用エリアがあるということがわかった。③は公式ページからは存在をうかがい知ることはできない。地図にすら載っていない。私が攻略サイトを見て、旅行サイトの口コミを見て、人づてのいくつかの小さな情報を合わせて、最終的に③があるんだろうという結論に勝手に達したまでだ。私は何とか、③に潜り込む方法はないだろうかと探しに探した。まずは撮影現場とかって普通に見てみたいじゃないか。

 結果③にあたるエリアの予約をすることができた。正直この人生の旅行予約の中で一番手間がかかり難易度が高かった。入金してもバウチャーなどはなく、チャット(中国語オンリーだ)で聞いたら、聞いて初めて教えてくれた6桁の暗証番号を係の者に言えとだけ言われた。雑だ。

 

【行ってきた】

 どんな旅だったかはいつか旅レポを書くとして、結論としては素晴らしい旅だった。

画像6

 軍師連盟のバディである司馬懿曹丕がよくデート(意訳)していた岩も橋もあった。(なお間近で見てもCGのようだった)

 横店では軍師連盟に出てきたアレやそれがてんこ盛りで、大変感動したし、4Dライド「龍帝驚臨」はユニバのスパイダーマンと同じくらい面白かった。(動きや映像といったソフト面は少々雑でマーベルにはかなわないが、ハードの設計のダイナミックさはこちらに軍配が上がった)

画像10

 また、実際のドラマの撮影をすぐ横で見物することができた。これは予約した③のエリアで見たのだが、なんというか自由で、たとえば我々に入館パスがあるわけでも、巡回ルートがあるわけでもなく、ただ野に放たれた。セキュリティとは?我々は勝手に広大な撮影セットに入ってうろうろした。「撮影中」のテープがある所までは歩いて行けて、トラックが来たら勝手によける。ドラマの撮影中にスマホを出しても誰も見ていない。スタッフがセットを組み立てている横を通り抜けて次の場所に行く。なんなら撮影スタッフに「仕事?旅行者か?日本人?友達になろう!」とか言われるレベルで放置だった。

画像9

 残念ながら見学できたのは軍師連盟に出演していた俳優さんのドラマではなかったが、バズーカみたいなカメラを持った少年が推しの女優さんの待機するトレーラーの横でそわそわしているのを見るのもほほえましかった。台湾から来たカップルがセットの屋台で食事ごっこをしていたので、我々も共に候吉※ごっこ(※軍師連盟に登場する主人公の家のスーパー使用人。料理が得意)をして遊んだ。

 中国は見るものすべて素晴らしく、新しく機能的で、でも雑なところの雑さ加減はハンパじゃなかった。ごはんはどれもおいしかったが、予想に反して油分と塩分は控えめのやさしい味だった。人はみなスマホを使い慣れていて、言葉の通じない日本人にも大変親切だった。

 

【帰ってきた、その後】

 帰ってきたあと、微博で俳優さんのアカウントをフォローしてながめたりしている。中国版YouTubeニコニコ動画であるところの、优酷やビリビリ動画を見たりしている。そうしていると、やっぱりちょっと洋画沼にいるようにはいかないなと思うところも出てきた。

 それは単純に、電子書籍を買おうとしてもクレジットカードでは買えなかったり、事実上外国人には売ってもらえないといったレベルのことから、もう少し気まずい話題まで多岐にわたる。単純に私が無知なのだがこれは獲得していく過程なのだと思ってあまり怒らないでほしい。

 例えば直近では12月13日。この日はいわゆる「南京事件」で特に南京城が陥落した日とされる。いわゆる「南京大虐殺」だ。(日本語wikipedia)この日はフォローしている俳優さんがほぼ全員「日本の侵略者に30万人虐殺された南京を忘れない」という内容の記事を微博でRTしたのだった。まずその横並び一線の行動に私は驚く。誰かの指示なんだろうか。社会の圧なんだろうか。
 そしてさらに驚くのは、そうした日なのにほぼヘイトが見当たらないことだ。少なくとも俳優たちの書き込みはせいぜい「歴史を忘れない。平和を望む」くらいで、それにぶら下がるファンのコメントも同様。それにも驚く。私の知っている世界中のSNSでは、どこでもたいてい頭のおかしいやつが出てきて、特定の国や民族や宗教に対して許されないことをつぶやくはずだが、ここには不自然なくらいそれがない。中国の人が特別に意識が高いんじゃないなら、これはきっと何かの力が…働いているんじゃないかと想像してしまうくらいだ。明るく正しい場なのに、背景に不自由を感じてしまう自分もいる。

 そしてやっぱり、推しの俳優さんが抗日(反日)ドラマに出るのを目の当たりにするのも複雑だ。正直ナチスやロシアを悪役にするハリウッド映画は今でもたくさん作られ続けているが、抗日ドラマの作られる数や頻度といったらハンパじゃない。気が付けば知っている俳優さんが出ている。そんな感じだ。
 軍師連盟に出演した俳優さんの最新抗日映画が東京でも上映されると聞き、調べたところなんと日本語字幕なし。これは複雑だ。
 ただし東京での上映を告げる微博の記事にはずらりと「なんで日本でやるんだ…」「中国人向けでしょこれは…」と疑問を呈するコメントが並んでいた。ここでもやはりヘイトはなかったどころか、心配する声ばかりが並んでいたのが印象的だった。
 同様に、東京上映をTwitterで調べると、中国俳優ファンの日本人が「見てきました!〇〇超かっこよかった~っ!例の曲は後半でかかりました!」と明るくツイートしていたりする。例の曲というのは、よくわからないので想像の域を出ないが、前後の文脈からすると抗日ドラマではよく流れる、あまり日本人には嬉しくない曲の事と思われた。どの態度も、それでOKなのかよくわからない。なんとなく、居心地がよくない。

 洋画沼で見るものは、意識してひきよせることはできてもつまりは他人事なんだなと感じる時はある。リンカーンの話をアメリカの人のようにはなかなか感じ入れないし、ヒッピー文化はいつまでもよくわからない。
 でも中国沼では、逆に、勝手に忍び寄ってくる過去の歴史や政治について、いえいえこれはそっと目を伏せておきましょう、という無視の意識を持つことになる機会がある。これは韓国の沼にもきっとあるのではないだろうか。推しが出演している作品を全力で推せないのは、なんだかもどかしい。コリン・ファースの「高慢と偏見」はいつも見かけるのに、「レイルウェイ」についてはTLで全然見ないな、とふと思う時の気持ちに近い。私が日本人であることをいちいち意識することは日常ないし、私は戦争や侵略をしたことはないのだが、意識の外に置くのも違う気がする。

 私の場合、生まれ育ちは北海道。車で隣の県に移動することすらできない土地で、地名はほとんどアイヌ語だ。少なくとも私の周りでは「隣国」はロシアの事だった。ロシアから、大けがを負ったこどもが運ばれてきたり、小学生が毎年交換留学していたり、北方領土についてのデモや遺骨を捜索しに行く人のニュースも何度も見た。シベリアやツンドラというような北国な言葉にも親近感を持っていた。
 そんな土地でもあったので、そもそも在日の人を見たことがなく、大人になって東京に来るまで、遠い中国や韓国のことはほとんど考えたことがなかった。なので普通に生まれた時から内地(※北海道方言。多くの場合、本州と四国と九州をまとめてさす時に使う)で暮らしている人より意識が低くて、概念として持っていないことも多いと思う。

 そんな気持ちが交錯して、果たして私はこのまま中国ドラマを好きになっていいのか?と迷ったり躊躇してみたりする。そして同じことを、普段あまり考えないようにしている、英国や米国にだって範囲を広げて思っちゃったりする。
 いやいや日本って国に一番いい加減にしろよって思ってもいるけれど、税金納めて幾星霜、私も結局日本の構成要素として片棒を担いでいるわけで、一介の大人としてそれにも落ち込む。日本の経済をぶち上げて政府なんてどうでもいいぜってなるようなヒット商品とか作れたらよかったんだけど。
 そして最終的にすぐ「それとこれとは別!」となったりもする。アメリカが中東に爆弾を落としていた時、世界の誰がハリウッドをボイコットした?いやいやハリウッドにはアメリカを批判する態度を期待したんだよって?などと、私などが考えてもしようがないことをぐるぐるしてしまう…。

 

【さいごに】

 結論はでていない。10000字も書いて何言ってんだって話なんですが。出ていないんだけど、無知よりはたくさん知っていた方がいろんな判断ができると思う。思うので、せめて映画やドラマを通してだけでも外国や隣国に関心を持って、あれこれ見てみたいという元々持っていた欲望が、中国ドラマのおかげでより一層強くなった。

 洋画沼で常日頃感じていた、西洋の正義の圧力をしんどく感じていた瞬間と、そう思う自分への罪悪感。でも異なる正しさだって世界には確かに存在している。どちらも正しいという世界になればいいけど、今は傾斜があるように感じているし、それを不服に思う気持ちもそのままにしておこうと思う。(なお私はクレイジーリッチ!もブラックパンサーも「ふ~ん、欧米人が喜びそうな映画だね」と感じたタイプである)

 もともとお箸の国の人たちに対して持っていた親近感を育てていこうと思っている。訪れるために色々調べたことで、「親戚なんだな」と思うことが多くなった。(欧州の人たちはこういう感覚がきっと私より強いんだろうな)
 またすぐ中国を訪れたいと思う。てかもうチケットとった。イエイ。韓国も15時間くらいしか滞在したことがないから行きたい。日本ももっといろいろ行ってみたい。

 洋画沼でチャプチャプしている自分がその価値観に触れてから、何十年目かに足元を見てみるようにしたその変化、これが、2019年の私の「動かされたもの」です。みなさま、ハッピーホリデー!よいお年を。

 

 

【おまけ】
 はとさんに「本の宣伝をしなさい」と仰せつかったので載せます!
サンディエゴ・コミコンに行ったり、ハリウッドに行ったり、テレビ番組「CONAN」を観覧に行ったり、スペインのゲーム・オブ・スローンズのロケ地に行ったりした時の、旅行本を書いています。がんばって書きました。

限界漂流 - BOOTH映画好きが、主に旅の本を書いています。上の写真をブラジルから中国にかえてみました。縉雲県、仙都風景区の鼎湖峰です。  

ぜんぶまとめて

 普段は140字の世界に生きているので、こうしたぼやぼやした話はたまに友人にDMでするくらいでして。今回一気に書いたので、ちょっと息切れしています。長文を最後まで読んでいただきましてありがとうございました。機会をくれたはとさんありがとう。

//idを消す